株式投資の基礎知識:一目均衡表とは?

2020年11月6日

日本で考案されたテクニカル分析のひとつ。転換線、基準線、2本の先行スパン、遅行スパンの5本の線から構成され、その5つの線と「雲」をローソク足と組合せて分析する。一目均衡表は、「売り手」と「買い手」の『均衡(パワーバランス)』を視覚的に確認することができ、「いつ相場が変化するのか」「いつ目標値が達成されるのか」など、「いつ」といった「時間軸」を重視して相場の動向を予測していく。

一目均衡表を構成する5本の線

◆基準線
基準線は、過去26日間の最高値と最安値の平均を結んだ線で、相場の中期的な方向性を示す。例えば、過去26日間の最高値が100円で最安値が90円だった場合は95円が基準値となり、この基準値を結んだ線が基準線となる。

転換線
転換線は、過去9日間の最高値と最安値の平均を結んだ線で、相場の短期的な方向性を示す。基準線と同様に、最高値と最安値を足して2で割った数値を結ぶ。

◆先行スパン1、先行スパン2
先行スパン1は、基準線と転換線の平均値を26日先行して表示させたもの。先行スパン2は、過去52日間の最高値と最安値の平均値を26日先行して表示させたもの。2つの線に囲まれた帯状のエリアを「雲」と呼ぶ。

遅行スパン
遅行スパンは、当日の終値を26日前に遅行させて記入する。「遅行線」は当日の価格と26日前の価格を比較していることになる。

会社四季報オンラインのチャートで確認できる

一目均衡表の基本的な見方

どの時間軸で使用するか
基本的には日足チャートで使用する。また、一目均衡表は線単体で分析する場合と、複数の線の組合せを用いて分析する場合がある。

基準線と転換線
基準線の方向は相場のトレンドを示しているとされ、上向きの場合は上昇トレンド、下向きの場合は下降トレンドという見方をする。さらに、基準線が上向きでかつローソク足が基準線の上に位置している場合は上昇トレンドの勢いが強いことを表し、逆に基準線が下向きでかつローソク足が基準線の下に位置している場合は下降トレンドの勢いが強いことを表す。
基準線と転換線を組合せて見る場合は、転換線が基準線を上抜くと買いシグナル(ゴールデンクロス)、転換線が基準線を下抜くと売りシグナル(デッドクロス)と、移動平均線と同様の使い方をする。

先行スパン
先行スパン1と先行スパン2の2つの線に囲まれた帯状のエリア「雲」とローソク足の位置関係に注目する。
ローソク足が雲の上に位置していれば強気相場、ローソク足が雲の下に位置していれば弱気相場であることを示す。また、雲とローソク足の組合せは売買シグナルとしても活用できる。
・ローソク足が雲を上抜く:買いシグナル(上昇サイン)
・ローソク足が雲を下抜く:売りシグナル(下落サイン)
雲が厚ければ厚いほど、雲が強固な上値抵抗線もしくは下値支持線になる傾向があり、そこを突破した場合には相場が勢いづくことがある。そのため、ローソク足が雲を上抜けたり下抜けたりする場合は、順張りでエントリーするのが定石となっている。

遅行スパン
遅行スパンもローソク足との位置関係で売買シグナルとして活用することができる。
・遅行スパンがローソク足を上抜く:買いシグナル(上昇サイン)
・遅行スパンがローソク足を下抜く:売りシグナル(下落サイン)

一目均衡表を活用するポイント

◆三役好転を狙う
「三役好転」とは3つの買いシグナルが揃っている状況を指し、より強い買いシグナルとなり強気相場の状態が続くことが予想される。
①転換線が基準線を上抜く
②遅行スパンがローソク足を上抜く
③ローソク足が雲を上抜く

また、この逆の条件がそろった際には「三役逆転」といい、強い売りシグナルとなる。

【参考サイト】
◎みんなのFX:主要なテクニカル指標
◎auカブコム証券:テクニカル分析ABC