株式投資の基礎知識:ファンダメンタル分析とは?

2020年10月12日

「ファンダメンタルズ分析」とは、企業の財務状況やこれまでの業績、売上などを基にして、株式の価値を測る分析手法。常に最新の経済情報や株式に関連する情報を入手する必要があるため、市場の動きが比較的落ち着いている中長期投資に向いている。

ファンダメンタルズ分析の代表的な指標

◆自己資本比率(%) =自己資本÷総資本(自己資本+他人資本)×100
総資本(総資産)の中で、自己資本(純資産)が占める比率。自己資本比率が大きいと「倒産しにくい」と判断される。
40%以上を目安にする

ROE(自己資本利益率)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
企業の自己資本に対する当期純利益の割合。自己資本に対してどれくらいのリターンがあげられているかを表す指標。その企業にどれだけ「稼ぐ力」があるかがわかる。
10%~20%が優良企業とみなされる

ROA(総資産利益率)= 当期純利益 ÷ 総資本(自己資本+他人資本)×100
総資本(総資産)に対する当期純利益の割合。総資本(総資産)に対して、どれくらいのリターンがあげられているかを表す指標。ROAが高ければ高いほど「資産を効率よく回して利益を生み出せている」と判断される。
しかし、総資本(総資産)には、負債も含まれるため、負債が多くても利益が高ければROAは高い数値になる。すなわち「ROAが高い=倒産のリスクが低い」とは断言できない。

PBR(株価純資産倍率)=株価÷1株純資産
今の株価が1株純資産の何倍なのかを示す。純資産とは、会社の総資産から負債を引いた金額のことで、純粋にその会社の資産を示す。
1倍より小さい数値であるほど割安と判断できる

PER(株価収益率)=株価÷EPS(1株当たりの利益)
今の株価が1株当たりの純利益の何倍なのかを示す。PERは数値が高いと株価は割高、低いと株価は割安という見方ができる。日本の上場企業の場合、PERの平均は15倍程度。
→一般的にPER15倍以下の銘柄は割安株として考えられている
しかし、ここで注意するべき点は、PERが低くても業績の悪化が予測する場合や、PERが高くても業績の大きな伸びが期待できる場合など、一概にいえない状況もあるということである。また、業界によって平均的なPER水準は違うため、同業他社のPERと比較し検討する必要がある。
※PERの計算に使用するEPSは予想EPSであり、これからの予想数字となっている。

バリュー・グロース株投資とは

「ファンダメンタル分析」を利用した銘柄選択の方法には、大きく分けて「バリュー株投資」「グロース株投資」とがある。

◆バリュー株投資
「割安株投資」を意味する。「企業価値」に対して低い価格で取引されている株を購入して、実態の価値に上昇していく過程で利益を得ようとする投資手法。PERやPBRといった指標を用いて割安な銘柄を見つけ出していく。

◆グロース株投資
「成長株投資」を意味する。あくまでも「企業の成功」に着目して早期に購入することで高い利益を得ようとする投資手法。現在のPERの数値が高くても、将来的にはEPSが上昇することで割安株になると判断する。

広い意味ではグロース株投資もバリュー株投資であり、「今」に着目するのがバリュー株投資、「将来」に着目するのがグロース株投資、ということになる。

【参考サイト】
◎ザイ・オンライン:ゼロから始める株式入門
◎マネリテ:株式投資におけるファンダメンタルズ分析とは?
◎野村証券:証券用語解説集